役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

骨をめぐる戦争

ここ数日悩んでいることがある。
以前も書いたが、スーパーに売られている野菜のコンディションが悪すぎる。特にブロッコリー。
毎日食べたいくらい大好きなのに、ここ最近のブロッコリーは本当に食べられる部分が少ない。

基本傷んでいる、という状態なので、ぎゅうぎゅうに積まれたブロッコリーの中から比較的見た目がまともな『良いッコリー』を探しているが、良いッコリーが一つもない日もある。
一見良いッコリーでも、中の方は虫だらけ、というパターンも多い。
ブロッコリーの茎と茎の隙間に、おそらく蛾の幼虫と思われるものがついていて、細かく切って中まで見ないといけないので茹でるまでにすごく集中力を使う。
先日はビニール袋の中で羽化していたらしく、開けた途端羽ばたいて出て行った。
もうこの時点でこのブロッコリーへの食欲は半減、適当に良さそうなところだけ切って茹でたが、半分くらいしか残らなかった。
スーパーに行く度に「良いッコリーが無いッコリー…」と唱えながら落ち込む日々。

 

比較的キャベツは安定している。
日本から持ってきたオイスターソースや豆板醤のおかげで炒め物のレパートリーが増え、キャベツを主軸としたパンチのあるおかずが作れている。
中華調味料はシーズン後半にやってきた助っ人外国人くらい頼りになる。(今のところ豆板醤はホークスのダウンズ的存在)

 

晩ご飯は豚ひき肉とキャベツの坦々春雨スープと素麺。

素麺はボウルで

大きい皿がないのでボウルのまま置いたらちょっと無骨すぎた。
素麺は日本から持ってきた揖保乃糸ではなく、いただきものの讃岐そうめん。やや太麺で、麺の味がちょっとしょっぱい。これを早く食べきって、揖保乃糸を食べる日が楽しみ。

めんつゆは、ついに日本から持参したものを開封。


もちろん作ったものよりは断然おいしい。4倍濃縮なのでたっぷりある。

坦々スープは、残念ながら我が町のスーパーには豆乳がないので牛乳で代用。するとやや辛みのあるただのミルキーなスープに。
美味しいけど何かが足りない感じ。

 

食べ終わって一息ついていると、ドアの外で物音がした。
そ~っとドアを開けると、わんちゃんが骨をガリガリしていた。多分大家さんに鶏の骨をもらったらしい。

結構生々しいの食べてるね

おかあちゃん犬にばれないように、わざわざうちの前まで来て隠れて食べていた。
かなり大事なものらしく、ずっとくわえている。くわえたままとびかかってこようとしたので、えーやだやだ!と逃げ回った。

やたら自慢げな顔

人間は別にそれ欲しくないよ。

この後、騒ぎに気付いたお母ちゃん犬がわんちゃんに突進し、骨を巡る壮絶な争いになっていた。
珍しく荒々しい部分が垣間見えて、獣こわ…となった。