役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

手探りペットシッター

朝から地球の裏側、秋田のスーパーのクマ立てこもりライブカメラを見て過ごしている。

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福岡でもよく市街地に猿が出没して暴れまわっていたのを思い出す。
約4年前の猿は山から下りて都市高速道路のフェンスを伝って都会に来ていて、最終的に市役所の地下駐車場にたてこもっていた。
コロナ禍であまりにも仕事が暇で、その時もこそこそとライブカメラを見ていたというダメ社員。
普通に動物好きとしてただ動物が見たい気持ちと、逃げ切れ!という動物側を応援する気持ちと、人間は怪我をせずにどうぞ穏便に!という色々な気持ちが入り混じって自分の立ち位置がわからなくなる。
人間って本当に勝手な生き物だ。

 

朝、大家さんからメッセージが来た。
「私たちは外出していて明日の夜まで戻りません。犬に餌をあげることは可能ですか?」
相変わらずのNOとは言えないご依頼。
そして立て続けに「上はコロッケと小袋です。お皿に半分ずつ、コロッケをこぶし一杯半あげます」

は?全然意味がわからない。いろんな翻訳アプリや単語を検索したけど上記の解釈が限界だった。
コロッケってことはあのコイヌがいるってこと!?とわくわくしたが、どうやらコロッケはカリカリの餌のことっぽい。

tofumaiz.hatenablog.com

あいつ、エサの名前つけられていたのか…。

こぶし一杯半、というのもよくわからない。ひとつかみの量も人によってだいぶ差がありそう。

大家さんの部屋の前まで行ってみると、柱の上にカリカリが入れてある容器とツナっぽいものが入ったパウチが一袋置いてあった。
大家さん曰く今日の朝はあげているらしいので、このパウチを今日の夜と明日の朝、わんちゃんとお母さんで半分こすれば良いはず。

こんなに小さいサイズの犬のごはんはあげたことがないのでだいたいの量すらわからない。まあ以前、丸3日放置されてても生きてたしちょっと少ないくらいでもなんとかなるかあ。

 

夜ご飯の時間もよくわからないけど、なんとなく19時過ぎにあげることにした。
小屋の前まで行くと2匹の犬がとてもはしゃいでくれた。
皿が2つあったので普通に考えて大きい方がお母さん、小さい方がわんちゃんだと思い、大きい方に気持ち多めにカリカリを入れる。

逆なんかい

明らかに体のサイズに見合ってない皿で食べる犬たち。わんちゃんにはちょっと量が多かったかもしれない。
ついでに水も減っていたので足しておいた。

ちなみに普段は同じアパートに住むいつも犬たちに吠えられているメキシコ人の親子に頼んでいるらしいが、その親子も旅行中らしい。そしてたまにごはんをあげているのにも関わらずあんなに嫌われているのはなんか怖い。

 

夜、ついにクマが檻に入れて運ばれていた。
檻が載せられた軽トラが去った直後、誰もいないスーパーの駐車場に画面が切り替わりブツッと中継が終わって一気に現実に戻された。
その後のスーパーの片づけや消毒・清掃のことを案ずると心が痛くなる。クマが入ってきてしまった時点でもう誰も悪くない。

そして今、同じ町で新たなクマの目撃情報というニュースを見た。
クマ、逃げてー!