役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

価格破壊の現場

とてつもない寒波が来ている。
このあたりの地区だけでなくメキシコ全体が寒波に襲われているらしい。

ニュースではここ数日、アメリカとの国境の治安悪化と寒波到来のことばかり伝えている。
しかも雪が降るほど寒いのは主に国境のあたりで、治安悪化と寒波のダブルパンチをくらっている都市では、南米からはるばるやってきた移民たちがトランプ就任後に足止めを食らって立ち往生しているらしい。
5,000km先の国には戻ることはできないし、そもそもアメリカに行きたいのでメキシコには用はないし、そしてちょっと聞いてないくらい寒いし(-5℃とか)とあまりにもどうしようもできなさそうな状況なので、せめて寒いのだけはどうにかしてあげて欲しい。

今日我が町の最高気温が23℃。肌寒い気候にもかかわらずアパートの住人はみんなタンクトップで出かけていく。強い。
こちら寒すぎてあったかい緑茶を抱きかかえながら飲んでいます。

 

朝方までどしゃ降りだったが、昼前に晴れ間が見えてきたのでスーパーへ向かった。
今日はコンタクトの洗浄液を買うという重大な任務がある。

こちらに来てからは基本メガネ生活なのだけど最近メガネ焼けが気になり始めた。
遠いスーパーに行く時以外は日焼け止めも塗らない暮らしをしているので、洗濯や日々のわんちゃんとの課外活動中にはしっかり紫外線を浴びている。
その怠惰による塵が積りすぎて、割とはっきりとメガネ焼けしてしまっている。
メガネを取るとパンダみたいに間抜けな感じでちょっと情けないので、焼けていない部分を焼いて顔全体の色味のバランスをとろうと、しばらくコンタクト生活をすることにした。

 

日本からは2weekのコンタクトを3箱くらい持ってきたが、洗浄液はメキシコでも売っていると聞いていたので持ってきていない。
確か洗浄液って高かったよなあ、と思いながらスーパーの薬局っぽいコーナーへ向かった。

うえー高い!!

レニューの355mlは1本249ペソ(約2,000円)もする。日本だと6本で2,000円とかで買ってたのに。どういう仕組みでこんな高級品として扱われているんだろう。
劇的に目がよくなる成分でも入ってないと納得いかない。
とりあえず高すぎるレニューは諦めるとして、じゃあ左上のオプティフリーか、とよく見ると値段がおかしい。
120mlが146ペソ、355mlが142ペソ???

こういう消耗品で3倍入っている方が安いなんてことはないだろうしどうせ値札のつけ間違いか、と思って大きい方を買ってみると値札通りの142ペソだった。へえ~…。
自分の数字への概念すら疑ってしまうそうになる。


この国は色々考えていたら不思議なことが多すぎるので受け入れるしかない。
政治不安と価格破壊は結びついているのかもね。