実家では朝ごはんはセルフスタイルだ。
父の単身赴任が長かったせいか、我が家は家族揃って一緒に朝食をとる、ということをした記憶がない。
相変わらずセルフスタイルは継続中で、各々が起きた時間に好きなものを食べる。
各々と言っても一人っ子なので最大3人。そして朝食にこだわりがあるのは父だけだ。
母はかなり早くに起きて軽くパンを食べているらしい。早すぎて見たことはない。
父はどうやらかなり真剣に朝食と向き合っている様子。先日のええバターにしても、朝食べるトーストに使うバターに1,500円は余裕で出せる感覚らしい。
起きてリビングに向かうと、父が朝食を作っている。
レタス、トマト、きゅうりのサラダにはドレッシングとブラックペッパー、パルメザンチーズ。
そしてフルーツたっぷりのヨーグルトと茹で卵、10cmくらいの小さなフライパンでじっくり焼いたにんにくチップスとおさかなソーセージ。
これにトースト半分とバターに、豆から挽いたコーヒー。
意識高い朝食すぎてちょっと引いた。モデルの女かよ、と。
毎朝これをせっせと準備しているらしい。
特に何かをわけてくれることもなく、一人で作って楽しんでいた。
まあ元気で何よりですけど。
区役所にマイナンバーカードの申請に行った。
海外在住者用のマイナンバーカードが6月から発行できるようになったらしい。
転出時にマイナンバーカードは返納(除籍)したので日本での身分証明書が全くない状態だったが、今後もろもろの申請に必要になるかもしれないので作っておくことにした。
窓口に行くと、どうやらあまりない相談だったらしく申請書一枚をもらうのにとても時間がかかった。
失効したマイナンバーカードを持参したのでそれをそのまま有効にしてもらえるのかと思ったが、新規で作ることになると言われた。
少しでも若い写真をそのまま使って欲しかったけどそうはいかないらしい。
新しく写真撮りますね~、と受付のおばちゃんにiPadで写真を撮られる。あまりにも簡易的だったのでびっくりした。
写真写りに特にこだわりはないので目だけはつぶらないように注意していたら、ギラついた表情の自分の顔の写真ができあがった。
カウンターに、めちゃくちゃ目立つように《ネパール語》と書いてあるマイナンバーカードについてのマニュアルが置いてあったので「ネパールの方多いんですか?」と聞くと、「断トツですよーネパールが!最近ほんと多いんですよ~」とのこと。
区役所の待合のところにも、確かに海外の、中東っぽい雰囲気の学生さんがいた。
ベトナム人が多いと思っていたが、ここ2年くらいでネパール人が急増しているらしい。へえー。
日本の暮らし、楽しんでくれているだろうか。
いつか話す機会があったら聞いてみたい。