日本から持ってきたキッチン用品の効果がすごい。
まな板、トレイ、トング、ボウルなど、ずっと使っていたものが手元にあるというだけで無敵になった気分。
特にトング。最初はこちらで買ったやっすいものを使っていたのだけど、あっという間に錆び、パスタもブチブチちぎれるので、今では《部屋に出た毛虫を掴む用トング》というところまで格下げになった。
日本から持ってきたトングはこれ。
パスタも綺麗に掴めるし、軽くて洗いやすいので気に入っている。
好きなキッチン用品というのはやる気度合いをかなり左右するようで、更に久々の再会でテンションMAXになっている。
おかげでずっと作ろうと思っていたタコス、パストールを作るところまで来た。
以前も紹介した大使館のレシピ動画を参考にする。
なぜならばこの公邸シェフが優しそうだから。
とても丁寧に説明してくれるので、なんかこちらもできる気になってくる。
まずはアドボソースという下味用のソース作りから。
材料はちょこちょことスーパーを回って揃えていて、何度も動画を見てイメトレもできていた。あとは気持ちの高まりを待つだけ、というところだったので、サクッとやっちまいましょう。
使う唐辛子は3種類。
チレアルボルはストックがあるので、チレグアヒージョとチレパシージャというのを新たに買ってきた。
2本ずつ袋からとったのだけど、一瞬で種類を見失った。本当にこれ違う種類?
もしかしたら全部同じものなのでは、とも思いながら、とりあえず開いて洗って茹でる。
唐辛子たちといつものメンバー(タマネギ、にんにく)を集める。
ここまでは、味噌汁における出汁とり的な感じ。
この後、スパイスと一緒にミキサーにかける。
シナモンスティックは初めて買ったのだけど、まさか棒状のままミキサーに入れる人生があるなんて。そんな残酷なこと心を鬼にしないとできない。
想像通り、バキバキガリガリーー!!という拷問のような音をたててミキサーが真っ赤に染まっていった。
りんご酢を入れているのでかなり酸っぱいにおい。
塩胡椒をした豚肉にかけ、冷蔵庫でひとやすみ。
ソースは半分くらい余ったので、また後日使うことにする。
最初は酸っぱいだけで不安だったが、焼けるにつれてめちゃくちゃ美味しそうなにおいに変化した。これは間違いなくうまい。
今回は、タコス用にトルティーヤを焼いたついでに、ソパデトルティーヤも作るという暴挙に出ている。
スープを作り、トルティーヤを揚げ、野菜を切り、めちゃくちゃ忙しい。やっぱりメキシコ料理のレストランでは働けない。
どう考えてもトルティーヤに対して肉が少なすぎた。反省。ソース自体はとても美味しくできたので、次は肉をガッツリ準備して臨みたい。
足りない分は、餃子に入れても割といけるで評判のポテトサラダさんのお世話になった。
もちろんタコスの具としてもマイルド担当の力を発揮し、ユーティリティープレイヤーとして華々しく活躍。是非来季も契約お願いします。