役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

換気・排水という概念、皆無

今日も朝から雨が降ったりやんだり。
しかも割合としては小雨よりはどしゃ降りが多め。
来てすぐの頃は、どうせ外には出ることは少ないし、洗濯できないのと湿気が嫌だな、くらいですむと思っていた。

でもそれは日本での感覚で、この国ではそもそも雨が降ることが想定されていないかのような危機管理のなさ。

 

まず我が家には換気扇がない。キッチンにも、シャワールームにもない。
なんなら寝室には窓すらないので、いくらエアコンをつけっぱなしにしていてもすぐ湿気がこもり、壁にはカビが。
晴れた日は窓を開けて換気をしてはみるけど、雨の日のシャワーなんかはもう部屋中もんわり。

アパートの庭も、陽が当たらない場所は雨が降るとすぐ苔ができている。あとよくわからないけどホワホワした白いほこりのようなカビ。

 

この地区特有なのかもしれないが、換気に加えて、排水という機能もない。
庭に苔ができるのも、敷き詰められたまっすぐではないタイルの窪んだ部分に水がたまり、日差しのみで乾かす!という時間のかかるシステムになっているからだ。
これがおそらく排水溝?という溝はあるけど、そこに向けての傾斜が無いため、水が流れていかない。
排水は流れていくものではなく、流すもの、という考え方のようなので、水切りワイパーが至るところに置いてある。我が家のシャワールームも流れていかないので着いてすぐ水切りワイパーを買った。

3Mのスコッチブライト

家の中でもこういう状態なので、もちろん町の中でも同じ状態になっている。

日本で当たり前のようにある道路沿いの側溝、それを見たことがない。
なので、まわりより少しでも低い道は雨が降れば一帯が川になる。
それがたまたまお店の前だったりすると、店の前の道はもう水びたし、晴れの日が来るまで乾くことはない。

 

更にメキシコには、車道にトペという突起がある。車が減速するように、大きな道でも小さな道でも、店の入り口にもある。
そのトペのせいで水びたしに拍車がかかっている。

トペの先は川

もちろんこの道にも排水溝はないし、乾くのを待つしかない。明らかにおかしい設計なのに、それでもどんどん同じスタイルで道を作り続けている。

なんとなく気づいたけど、基本的には「その場しのぎ」で何もかもが行われている。
もやもやすることもあるけど、そうかこれもその場しのぎだから仕方ないか、と少しずつ染まっていってしまっているのも事実。

すごくやる気のある大手土地開発の会社の方がこれを見て、どうにかしたい!と思ってくれるのを待とうと思う。すごくやりがいあると思いますよ。