働いていた頃から、昼ご飯のあとに飲むコーヒーが日課となっている。
朝淹れたコーヒーを象印のマグに入れておけば、午後になってもまだあつあつのコーヒー。
最初はカルディのドリップパックで済ませていたけど、値上げしてからなんとなくもったいなく感じて、カルディで粉を買ってせっせと1杯分のコーヒーを淹れていた。
休みの日にはちょっと高めのコーヒー豆をガリガリと挽いて、香りをめいっぱい吸い込みながら飲んでいた。
もちろん海外でも同じような暮らしをしたいと思っていたので、渡航の準備をする際、どのコーヒーグッズを持っていくべきかだいぶ悩んだ。
愛用していたのはKalitaの102陶器タイプのコーヒードリッパー。
ただこれは持っていく時に割れるかもしれない、と思って断念。腐るもんでもないし、いつか帰国した時に使うように保管しておくことにした。
電動ミルは手軽にコーヒー豆が買えるかどうかが不明だったのでこちらも保管。あと、なんとなくメキシコ人がコーヒー豆を挽いているイメージが全くなかった。
おそらく持って行った方がいいのではないか、と思ったのがこちらのニトリのドリップカップ。
これは持ってきて本当に正解だった。
こんなに口の細いものは本当に売ってなくて、そもそもケトルすらない。
大きいスーパーや都会に行ってびっくりしたけど、ケトル・やかんの類はどこにも置いてなくて、唯一都会のデパートで見つけたやかんは6,000円くらいした。たかがやかんに。
どうやらこちらの人は、コーヒーメーカー一択でちまちまとハンドドリップするような文化がないらしい。なのでコーヒーメーカーはいろんな種類が売られている。
住んでいるアパートは最低限の家電がついているので、もちろんコーヒーメーカーもある。
しばらくはそれを使ってコーヒーを淹れていたけど、メッシュフィルターのタイプでどうしても雑味が気になってしまった。あと基本的にとても暇なのでコーヒーメーカーでさらっとコーヒーができてしまうのはなんだか面白くない。
取り急ぎ、安いドリッパーでも買おうと町の金物屋を数件回ってみたが、一切見当たらない。店員に聞いても、「あーないない」のような反応。
いくらなんでもコーヒーメーカー一択すぎる、と思いながら、渋々メキシコ版Amazonで探すことにした。
まずは愛用していたKalitaのドリッパーを検索してみると、388ペソ(=約3,200円)。
いや高い。倍以上はさすがに出せないし、絶対届くまでに割れてる。
そしてペーパーフィルターが100枚入り1,500円とかする。ちょっとしたもの(特に紙・プラスチック類)が謎に高額である。
なんとなく知っているメーカーの方が安心だと思い、Melittaのプラスチックのドリッパー+ペーパーフィルターのセットを買うことにした。これなら割れない。
思ったより安っぽいものが届いたけど、コーヒーは無事淹れられる。ペーパーフィルターはぼこぼこに凹んだ箱にビニールにも入ってない状態だったけど普通に使える。
これで今のところ毎日美味しいコーヒーが飲めている。
このコーヒー粉は近所の大きなスーパーで130ペソ(約1,100円)。メキシコでも有名なコーヒー産地チアパス州のもの。ちょうど良い酸味ですっきりしていて美味しい。パッケージもなんだかおしゃれでかわいい。
町のカフェでコーヒーを飲もうとすると1杯60ペソ(約500円)以上はするので、毎日せっせと時間をかけてコーヒーを淹れるのを楽しんでいる。もう生きがいと言ってもいいくらいだ。
他にすることがないというのもあるけど。