香川のうどん旅つづき。
前回はこちら↓
橋から瀬戸内海を眺め、特に何の感情も生まれなかったので駅の方に向かう。
ただ次行きたいうどん屋の開店時間はまだ先。
時間が余りまくっているので丸亀城に行ってみることに。
サラッと見るだけにしようと思ったが、奥の上の方に天守がある。遠すぎてやけに気になってしまう。なんであんな遠いん？？
時間はたっぷりある、行くしかない。ちなみにこの時の気温は33℃。
この時点で30分近く歩き続けていて汗がすごい。
猛暑日に2km以上ぶっ通しで歩くのは危険だと今までの人生で学んできたはずだが、ここまで来たら引き返せない。
香川はなかなか戻ることを許してくれない。（全部自分の匙加減）
ここからは、すれ違うおじさん達に「こんにちはー」と言いたくなるくらいの軽い登山状態。
更にこの長い坂のあとになかなかの急勾配の坂道が待ち構えていて、わざわざ香川にトレーニングか何かをしに来たんだっけ？というくらいきつい。暑さも限界。
ふらふらになりながらなんとか天守の前まで辿り着いた。
この丸亀城の天守は現存する天守の中でも日本一小さいらしい。
天守に入るには400円の入場料が必要とのこと。
せっかくここまで来たんだから、というプライドだけで中に入ることに。
そしてお金を払って5秒後に後悔。
振り向くとこの階段がそびえ立っていた。
これを上れと？？高所恐怖症なのに？？？
一人なので誰かに助けを求めることもできず、しばらく逡巡したあと、いや400円払ったし、と意を決して上ることに。
震える足、暑さと恐怖で遠のきそうになる意識。上にいる人にスマホ渡して、写真だけ撮ってもらおうかと本気で考えたが、いや400円払ったし。
必死で上りきると、更に上に向かう同じ階段がまた現れた。嘘だろ。
( (いや400円払ったし) )
400円のためになんでこんな思いをしないといけないんだろう。怖すぎて気分も悪い。
ここからはほぼずっと座り込んだ状態で階段を上り一番上で撮った写真もなんだかよくわからないものだった。
失神だけはするまい、と頭をからっぽにしていたので地上に戻った瞬間、一気に頭が痛くなった。軽い熱中症の症状でもある。
こけないように坂道を恐る恐る下り、自販機で飲み物を買い、ほんとに何しに来たんだろう、ととぼとぼ歩いて駅に向かった。
バッグに入れていたビオレの冷タオルを首に巻いていたら少しずつ頭痛が和らいできた。ビオレさんには助けられております。
気を取り直して次のうどん屋、11時半～12時半の1時間しか営業していないという日の出製麺所へ向かう。よくメディアでも紹介されているお店。
JRで坂出駅まで行き、そこからまた15分程歩く。
ちょうどオープン時間の11時30分に着いたが、だいたい早めに開けることが多いらしく、既に店の中はいっぱいで外に15人くらいの行列ができていた。
ただ回転がかなり速く、並んでいる間に注文（うどんの種類と量）を聞かれ、さばけた店員さん達がどんどん誘導していく。すごくエンタメ性のある行列。
テーブルには冷たいつゆ、ぶっかけつゆ、天ぷらなどが置いてあって全てセルフ。
さすが人気店、安くてうまい。シンプルイズベスト。麺に新鮮という表現を使っていいのかわからないが、製麺所ならではの生感がある。
ギリギリまで釜玉にするか迷っていたが、これは次にとっておこう。
よくわからない恐怖に400円払い、美味しいうどんとちくわ天があわせて220円。
うどん安すぎない？？？
