役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

安定したインフラ、逆に不安

インフラが安定しすぎている。

住み始めてからの1ヶ月は、停電、断水、ネット不通が定期的に起きていた。
「ようこそメキシコへ!」と言わんばかりのフルコースの待遇だった。

話には聞いていたのでそこまでうろたえることはなかったが、実際起こると困る。インフラが不安定なことに怒ってもしょうがないので、いかに備えをしておくか、が重要だと思っている。

 

まず最初は停電。
着いた日に軽めのジャブ的な感じで30分程停電した。
家に着いたのが夜22時頃で、そこから軽い晩ご飯を食べて荷ほどきをしていたらスゥーと静かに電気が消えた。着いてすぐだったので冷蔵庫もからっぽで、特に困ることもなく、気づいたら復旧していた。

その10日後、「メンテナンスで半日くらい停電します」と大家さん経由で停電予告があったが結局その日は停電せず。どうやら大雨が降ったのでメンテナンス自体延期になったようだった。
いつに延期になったのかわからないまま数日過ごしていると、ある日突然電気が消えた。これは例の延期になったメンテナンスかなと思い、急いで冷蔵庫の中の食材を冷凍庫に移し、昼ご飯を食べに外に出た。
発電機を持っている大きな施設以外は停電していて、お店も大変だなあと思っていたが、みんな普通に営業している。
タコス屋に入ってみたら、別に誰も困ってないし慌ててないし、美味しいタコスとぬるくなりかけのコーラが出てきた。
町に2か所くらいある信号も止まっていて、道の真ん中で手信号している警察官はいたけどどうもあまり機能していないらしく、ずっとクラクションの音が鳴り響いていた。

まあ、なんとかなるもんだな、と思いながら散歩をして時間をつぶした。


次は断水。
ちょうど1週間たった頃、朝起きたら水が出ない。トイレはタンクにたまってる水で2回は流せたけど、そのあとはカラカラ。
飲料・調理用にガラフォンという20リットル入りの水(約400円)を2つ程常備しているので、その水を大事に使ってしのいだ。
ただ、飲料用の水をトイレに使うのはもったいないので、今後断水したときのために、使わないボトルに水道水を入れて常備しておくことにした。
この時の断水は半日後に解消。アパート内の貯水ポンプ?が部屋から見えていて、夜遅い時間までおじさん達が頑張ってくれていたのでずっと応援していた。

午前中から夜22時までかかっていた

その1週間後にも数時間の断水が起こったが、2度目だったので「寝るか」と寝て過ごした。この時は断水は毎週起きるもんだな、と覚悟していた。

 

ネットの不通についてはあまりにも小刻みに襲ってくるのでもう覚えていない。
家のWi-Fiは常に不安定、そもそも遅いのと数分に1回途切れるのとで、20年くらい前の日本のネット環境を思い出している。
大雨が降ると遅くなるし、いわゆるキャリア回線のTelcelもたまに使えなくなる。
先日大きなスーパーで待ち合わせしている時に使えなくなったけど、うろうろしていたら無事落ち合うことができた。
これもまあなんとかなるもんだ。

 

そして怖いのが、この1ヶ月インフラが安定していること。
水もずっと出る、電気も付く、大雨でもネットが繋がる。
当たり前のことが続くのがこんなに怖くなるとは思わなかった。

今すごく油断しているので、おそらく数日後に何かが使えなくなる気がする。
どうぞお楽しみに。