役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

修羅の国は胃が不足しがち

今日は最近週末恒例になっているエンチラーダ探しの日。
週二回のタコスに加えて、週末はエンチラーダ、とすっかりサルサの虜になっている。

エンチラーダとは別にもう一つ食べておきたいメキシコ料理があって、それが《ポソレ》だ。

Pozole - Wikipedia

メキシコに来たらポソレは食べておけ、というのをSNS等でもよく見かけていたが、今まで行った店にはどこにもなくて、本当に存在する食べ物か?と思っていた。
数日前にGoogleMapでエンチラーダの店を探していたらたまたまポソレ屋さん的なものを見つけた。
今までに行ったことのないエリアで、歩いて30分くらいの町のはずれ。
とても評価が高く、値段も手ごろな様子だったので夫に聞いてみると、前によく一人で行っていた店でとても美味しい、と言われた。
なぜもっと早く教えてくれないのか…!
とりあえずそこにエンチラーダがあることも確認できたので行ってみることにした。

 

気温は34℃、朝一瞬雨が降ったようだが結局いつもの晴天に戻った。
30分歩いて着いた店は、よくあるフレンドリーな感じのレストランで町のはずれの割にはお客さんでいっぱい。

メニューもちゃんとしている

ポソレ初心者なので、この店の一番おすすめと言われた赤のポソレ(Pozole Rojo)を注文。サイズは4種類から選べて、2人でシェアするのでMサイズにした。あわせて、緑のエンチラーダ。

汗だくだったのでポソレが出てくる前にコーラをがぶがぶ飲んでしまった。何度も言うけどメキシコの瓶のコーラは本当に美味しい。

これが赤のポソレ

具はしっとりした鶏肉と、大きいとうもろこしを煮込んだもの。この大きなとうもろこしというのは、カカワシントレというジャイアントコーンらしく、初めて見る種類だ。
サイズ的にはひよこ豆くらいの大きさで、ポップコーンのように開いている。
スープは赤いので辛そうに見えるが、辛さは全然感じない。だしの旨みが詰まっている感じ。
テーブルにトッピングの容器が置いてあって、そこからレタス、ラディッシュ、乾燥オレガノを載せ、ライムを絞る。そして追加でアボカドも頼んでみた。

一口目からとても美味しかったが、食べ出したら止まらなくなってしまった。
これは確かに食べておけ、と言いたくなる。むしろポソレを食べに来た方がいい、とすら思った。

 

続いてエンチラーダ

お馴染みのエンチラーダ。ここはカッテージチーズとクリームがかなりたっぷりめで、なかなかのこってり具合。中の鶏肉もたっぷりだったので一気に満腹感が襲ってきた。

頑張りながら食べていると、若いおねーちゃんが大きな寸胴鍋を持って店に入ってきた。
20Lくらいは入るであろう鍋とアルミホイルを持っている。どうやら、ポソレをこの鍋に入れてくれ、ということらしい。
何、その夢みたいな注文、是非してみたい。
ポソレはメキシコではお祝いの日や親族が集まるときに食べることが多いようで、そうなると家族の多いメキシコの家庭だと寸胴鍋くらいは必要になる。いいなあ、鍋いっぱいのポソレ。

この店はどうやらデリバリーもやっているようだったので、今後頻繁に注文することになる気がする。

 

メキシコは食べておくべき美味しいものが多すぎて、そこは福岡と似ている気がする。食べたい気持ちに対して胃が足りない。胃、増やしたい~。