役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

停電で本を読む

朝から電気がない。

今日は一応事前に告知されていた計画停電の日だ。朝6時から14時。長すぎる。

 

計画してやるならもっと短時間でできないものかとも思うけど、みんな受け入れているということはこれが限界なんだろう。

 

ありがたいことに気温が低めの日が続いているので、エアコンなしでちょうど良い。肌寒くなったら外に出て日光を浴びて過ごしている。

こんな晴天なのに洗濯できないなんて

数日前からそれっぽい情報はあったので、少しずつ冷蔵庫の中の整理がてら準備はしていた。

・作り置きのおかずは全て食べ切る
・腐りそうな食材は使い切る
・無理なものは捨てる

腐ってるかもしれないものを強引に食べてお腹を壊すより、潔く捨てる方が安全だと判断。

 

朝ごはんは数日前に食べ切る予定だったヨーグルトが余っていたので、はちみつをかけて食べ切った。

どこにでも現れるoikos

これは無糖ヨーグルト。固さがちょうどいい。
900gで85ペソ(約730円)とちょっとお高めなので、ほんとはもっと大事に食べたかった。

 

問題は昼ごはんだ。

我が家はオール電化なので、停電したら何もできない。お湯も沸かせない。
一応14時に復旧とはなっているが、早まるかもしれないし、長引くかもしれない。まあ十中八九長引く。

停電しているのでwifiももちろん使えない。残り少ないデータ容量を大事に使わないといけない。

 

この日のために、と言うわけでもないが、kindleで小説を数冊ダウンロードしておいた。

 

停電中に読んだ本。

『別冊文藝春秋 2024年1月号』

特に読みたい小説が決まってない時に、定期刊行の文芸誌はいい暇つぶしになるし、新しいジャンルにも軽く手を出せるので割と好きだ。

長めの映画の予告のような感じなので、こちらの気分が定まってない時にはとてもいい刺激になる。

 

 

『成瀬は信じた道をいく』

前作の『成瀬は天下を取りにいく』に続く新作が出ていたので買ってしまった。
とても面白くてどんどん読んでしまうので、ここ数日かけて大事にゆっくり読んでいる。

 

滋賀県大津市を舞台にした、なんだかいい気分にしかならない物語の続編。

移住前は本を買わないように努力していたが、前作はどうしても読みたくて買ってしまって、でも読んで大正解だった。
破天荒な主人公が魅力、というよりも、なんだか共感できる部分もあり、新しい世界が開けたような感覚になる。

その時の上司から「なんか主人公とかぶる」と言われたのは素直に褒め言葉なのか嫌味だったのかは不明だが、確かにわかりあえる部分はあるのでそうなのかもしれない。

いや、でもここまで変わってはないと思う。

 

地域密着系の話はどこが舞台であれ、小説でも漫画でもなぜか興味が湧いてしまう。
その先にある暮らしの一部にいつかなりたいと思いながら、物語に出てきた実在するスポットをGoogleマップで探してピンをしている。

 

うっかり読書紹介になってしまった。
今14:15。ちなみにまだ電気はついてない。一度ついたが数秒でまた切れた。

空腹で死にそう。