役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

テレフォンファミリー

この週末、大家さんちにはまたおじいちゃんおばあちゃんが遊びに来ている。
とてもおっとりとした老夫婦で、海外の理想的な優しいおじいちゃん、おばあちゃんという感じだ。
いつも何かピリピリしている大家さんとは全然違うタイプなので、多分旦那さんのご両親なんだと思う。

加えて、大家さんの姉か妹、とその娘もしばらくずっといる。
もうここまで来ると関係が全然わからないので、何らかのファミリー、くらいにしておく。

何らかのファミリー

最近いる大家さんの姉か妹かの娘さんは、大変スタイルがよろしい美人の女の子。
大学生くらいで、いつも庭をぐるぐる歩きながら誰かと電話をしている。
なぜかスピーカーにしていて、嫌でも漏れ聞こえてくる声は男性なので多分彼氏。何を話しているかはわからないが、とりあえずずっと庭をぐるぐるしている。

ちなみに大家さんの旦那さんも仕事関係っぽい電話をよくしているのだけど、必ず庭をぐるぐるしながら話している。
この間は夕方から日が暮れるまでずっと話していて、多分70周くらいはぐるぐるしていたと思う。


メキシコ人は歩きながらよく電話をしていて、あまり文字を打つ行為は見かけない。チャットもボイスメッセージ的なものをよく利用している。
日本だと、声だけのメッセージだと言い回しや相手の環境だとかが重視されて気を遣う部分が多すぎるので、ボイスメッセージはあんまり流行らないだろうなあ。
一方的に要件だけを伝えるボイスメッセージは、究極のあっさりコミュニケーションで、それはそれで楽しそうだね、とも思う。

 

自分は母親とすごく電話をする。
子供の頃、父は単身赴任をしていたのでほとんどの期間は母親と2人暮らしだったこともあり基本的になんでも話す。
大学で一人暮らしを始めた時に、週に一回は1時間以上長電話するルーティンができた。それは働き始めてからも、メキシコに来てからも変わらずだ。
日本の土曜の朝、こちらの金曜の夜、が都合がいいらしく、毎週同じくらいの時間に電話がかかってくる。

話すことは、今週家や近所で起こったこと、変わった事件・事故、野球のこと、など。
先週は、実家のトイレが壊れたらしくTOTOの人に来てもらったらサッカーの三苫に似てる人が来た、という話だった。
自分は熱心なサッカーファンではないので、いきなり三苫似の人が来ても「三苫だ!」とはわからない。
結構高齢な母だが、しっかり記憶力もあるしアウトプットもできているのでまだ大丈夫だろう。

 

最初の頃こそ、イグアナがいた!と写真を送ったらとても湧いてくれていたが、最近は「へえ、また?多いね」という薄い反応。

あんたもう飽きられてるよ

食いつきの良い、センセーショナルな話題探しに明け暮れる日々。