どうやらアパートの大家さんが怒っている。
あまりにも住人たちの使い方が悪いので、ランドリールームに鍵をかけると言い出した。
洗濯にまつわるあれこれはこちら。
確かに昨日昼過ぎにランドリールームに行ったら、水をためるバケツに泥水がたまっていて、なおかつ蜘蛛の巣まで張っていた。
いつも洗濯機を回している時にすすぎ用の水をためるのに使っていたので、さすがに泥水を流してまで使う気にはならず放置していた。
それを見た大家さんがブチギレて、WhatsAppの住人向けのグループチャットで怒りのメッセージを送ってきたのだ。
これは由々しき事態だ。
今後洗濯する時は、大家さんにその都度鍵を借りて、使い終わったら返却するというルールになってしまった。
大家さんも外出していることもあるので、いない時は洗濯ができない。洗濯が生きがいなのにどうしたら。
大体誰だよ泥水バケツの犯人は。
鍵を借りるには大家さんの部屋を訪ねて会話をしないといけない。
なるべく自分には英語で話しかけてきてくれるのだけど、英語でもうまく返事ができないのでちょっと呆れられている感はある。
ひとまず、いきなり部屋を訪問するのは勇気がいるので、まずはWhatsAppでお伺いをたてようと思う。
数日前、夜22時頃、アパートの外でずっとクラクションを鳴らしている人がいた。
インターホンがないので用がある人は大声で呼ぶか音を鳴らすかしかない。
そして犬も吠えるので、アパート中に誰か来たことがわかるシステムになっている。
数分後、あまりにも鳴りやまないなあと思っていたら大家さんからアパート住民全員のグループチャットにメッセージが来た。
「Alguein pidio pizza?」(誰かピザ頼んだ?)
大家さんが外に様子を見に行ったら、どうやらピザ屋が配達に来ていたらしかった。
犯人は誰だろう、とカーテンの隙間から覗いていたら、上のフロアで小さい子供と住んでいるお母さんがピザを受け取って戻ってきていた。
みんな結構やりたい放題で、そりゃ大家さんも大変だ。
大家さんは4人家族のお母さんで、高校生の息子と幼稚園くらいの娘がいる。
お父さんは外に仕事に行っているので、基本的にはお母さんがアパートの管理をしているらしい。
子どもたちの世話もしながら、やりたい放題の住人たちの相手もしなければいけないなんて、そりゃブチギレたくなる気持ちもわかる。
しかも住人は多国籍で文化も違う。
なるべく大家さんの負担にならないよう洗濯の回数を減らさないといけないと思いつつも、どうにかして自分だけランドリールームの合鍵をもらえないだろうか、と考えている。
メキシコらしく賄賂でも渡すことも検討したい。