アパートには月に1回、カティアさんという大家さんが手配した掃除の方が来てくれる。とても元気なおばちゃんだ。
今日は2度目で、「息子が休暇中なので手伝ってもらいまーす」と高校生くらいの大人しそうな青年もやってきた。
窓のサッシから天井のシーリングまで、家の中全体を丁寧に掃除してくれてとても助かっている。
最後は床掃除もしっかりしてくれるので、カティアさんから逃げ回るように移動しないといけない。
最終的にはドア全開で椅子を持って部屋の外に出て、日なたで日光浴をして待つことにした。
平和すぎて大丈夫かな、と思いながら日光浴をしていると後ろの木で物音がした。
カラス??と振り向くと
思ったより南国っぽい鳥がすぐそこにいた。
あら、と写真を撮っていると
2匹に増えた。
カティアさんから逃げていただけなのに一気にリゾートになった。Googleレンズで調べてみたら、アカオビチュウハシという種類らしい。
あっという間に逃げて行ってしまったけど、カティアタイムへのいい感じのスパイスだった。
「あなたスペイン語は少し喋れるの?」「じゃあ英語?」と聞かれて(多分そんな感じのことを言っていた)、どちらもノー…と返事するとアハハハ!と笑ってくれた。笑われている場合じゃない。
ベッドシーツも洗ってくれるというのでお願いしていたのだが、全部終わったよーと言われた時に嫌な予感がした。
シーツを漂白剤につけて、洗濯して、干して乾くにはあまりにも早すぎでは…?
案の定、なんとなく湿った感じだ。洗剤の香りはしっかりするけど、7割くらいしか乾いてない気がする。
午後から向かいの部屋の掃除をすると言っていたのでどうやらメキシコ人ならではのせっかちが発動したらしい。
シーツを半分はがして、ドライヤーで残りの3割を乾かした。ただでさえ湿度が高いのに、生乾き臭だけは避けたい。
お礼を言って、カティアさんが次の部屋に行ったらすぐすることは現状回復と確認だ。
隅々まで掃除をしてくれるので、一旦全て移動されている。そのまま戻してくれるわけではないので、どこに何があるかを確認しないといけない。何ならコッソリ持って行かれているものもある。
【今回なくなっていたもの】
バスマット
水切りワイパー
トイレの漂白剤
全て絶妙に「間違えてた〜!」で済みそうな範囲内のものである。
幸いすぐ気付いたので、息子に伝えて返してもらった。適当なのかわざとなのか、本気でわからないのが怖い。
リゾートだからと言って油断してはいけない。