役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

押し寄せる異文化

ここ数日特にイベントもなく淡々と過ごしていたところに、思いがけず異文化的な出来事が舞い込んできた。

 

昨日夕飯を食べ終えた頃、大家さんが部屋を訪ねてきた。

「今日1月6日は三賢者の日で、メキシコではこのロスカ・デ・レジェスというパンを食べてお祝いするんだ。どこかに人形が入っているから、それを当てた人は幸運が訪れて、2月にはみんなにタマルをごちそうしなければいけないんだよ」
と言ってこのパンをプレゼントしてくれた。

枕くらいのサイズ

スーパーでよく見かけていて、クリスマスシーズンのお菓子とかなんだろうと思っていた。
気になってはいたけど、サイズ的に二人で食べきれる自信はなかったので正直スルーしていた。ただもらえるならそれはそれで嬉しい。

日本にいた時は毎年必ずガレットデロワを買って食べていた。
ちょっと見た目も味もサイズもボリュームも大違いだが、目的としては同じだし今までのルーティンを守れたので満足だ。

ちなみにこのロスカ・デ・レジェスの味は、完全にメロンパン。
しばらくは朝ごはんとおやつに食べ続けることになると思う。

 

日が変わって今日、近所のお祭り的なものに行ってみた。

かわいい壁画がたくさん

どこかのお店の周年祭を兼ねて、子供向けのボランティアイベントをやっているらしかった。
バンドの生演奏や子ども向けの簡単な遊び場、食べ物やおやつのふるまいなどコンパクトながら割と盛り上がっていた。

ほぼ近所の子ども向けなのだが、大人用の洋服屋も出店していたので軽く見てみた。
リゾートっぽい薄手の服に1,000ペソと書いてあるタグがついていた。
ペラペラのシャツが約9,000円。絶対に1枚も売れないだろうな、と思った。

 

その後、バンドの生演奏が続く中、すごい色彩が目に飛び込んできた。

異文化の境地

想像を超えた形態と色使い。
左の蝶はずっと舞っているし、右の使徒みたいなのはゆっくり左右に動いていた。
街中の壁画もすごいインパクトがあって、歩くたびにアートの幅広さを感じている。

 

この世界観は日本では絶対に出会うことはないだろう。
とても刺激的で楽しい数時間だった。