役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

日常と非日常について考える

初めての海外での年越しをまとめてみたいと思う。

正月三が日が終わった。餅のない正月はおそらく初めてだ。
基本的に海外にいること自体がまだ非日常と感じるくらい全然日本が抜け切れていないのだけど、いざ年越しを経験してみると、去年までは働いていてもしっかり正月していたんだなあとしみじみ思っている。

 

・雑煮、おせちがない
ここ数年は、元旦しか休みがないくせにいっちょ前にしっかり出汁からとってお雑煮を作っていた。
なんだかんだでどこからか餅はもらえる。近所の蒲鉾屋さんで分厚いかまぼこと、ちょっとチャラめの干支かまぼこも買ったりして、あとはかつお菜や鶏もも、いただいた鰤などを入れたさっぱりめの雑煮。
あとは簡単に黒豆、がめ煮、なますあたりは作っていた。
2日以降は餅なしの雑煮をスープジャーに入れて会社でも食べ、結局3日には完全に飽きていた。

 

今年はもちろん餅なんてないし、おせち的なものも作れず、普通にパンやパスタを食べて過ごした。

日本では正月に雑煮・おせちを食べることで非日常を感じる部分もあったが、今ではそれがないことが非日常になってしまった。
結局あってもなくても非日常。

 

・箱根駅伝を見る
自分にとってはここ10年以上、2、3日は仕事をしていたので、リアルタイムで見れるということ自体がとても珍しくとても非日常な体験だった。
しかも時差があるので見始めたのは夕方。
なんと2日間ともしっかり晩酌をしながら見たのだ。めちゃくちゃ非日常。

我が母校は往路から少しずつ順位をあげ、しっかり見せ場も作りながら無事今年もシード権を獲得することができた。
スター選手もいないのでなかなか画面に映らず、事前順位予想でもかなり下に配置されるという期待値の低い学校だが、ここ近年の総合力は着実に上がってきていると思う。
早くも来年の大会が楽しみすぎる。

 

・初詣に行けない
神社がない。絶対に無理。おみくじ引きたい。

 

・品薄のスーパー
日本でも年末年始のスーパーはいつも買うものが完売していたり、野菜が恐ろしいくらいに高騰していたり、品薄状態だった。
それは海外でも同じで、今まで絶対に置いていたブロッコリーが完売していた。
今日違うスーパーに行ったらなんとレモンもなかった。メキシコでレモンがないなんてもう緊急事態ではないのか?と思う。

非日常というのは、正直経験する側の意識の違いによると思う。演出されるものではなく、いかに非日常と感じるか、ということだ。
あまり物事に動じないタイプのため、非日常体験は暮らしの中の良い刺激になるのでどんどん見つけていきたい。

 

来年の年越しも海外かもしれない。これが日常になっていくのかなあ、と考えながら外を歩いていると、道端のタイヤの中に何かいた。

置物と思ったら動いた

ひなたぼっこしているイグアナだった。
ここ数日で一番の非日常がすぐ見つかった。