前回 成田-メキシコシティの続き。
再出発時刻が19:10とアナウンスされたので、新しい機体に乗り込んだ。
メキシコ人はせっかちだと思っていたけど、この時は本気でせっかちを発揮していた。
グループ毎に案内をされているにもかかわらず、ずっと搭乗ゲートの横に人が溜まっている。
そして案内されてないのに乗り込もうとして「まだです」と追い返されている。なんだかかわいらしさすらある。
結局追い返されている人たちが邪魔で案内の順番が意味を成さなくなっていた。
再搭乗には意外と時間がかかり、離陸したのは結局19:25だった。
早速お腹がすいたので、ドラマの相棒を見ながらまずサッポロ黒ラベルを飲んだ。
21時半頃になってやっと機内食。
このビールは2本目。
前回の機内食のカレーも美味しかったが、今回はとてもお腹がすいていたので肉で良かった。
機内食は3か月ごとにメニューが変わっているので、いつも事前に確認して気持ちを高めている。
とてもテキパキ動く感じの良いCAさんがいたのですっかり虜に。
何かわがままを言っている客に対しても丁寧に対応していて、心の中で頑張れ!!と応援していた。
食事が済んだら、完全にもう寝る時間。
朝早く出発したし遅延もあってしっかり疲れているので6時間は寝たい。
時差とかもうよくわからないから、とりあえず寝る方がいいと思った。
ぐっすり寝ているつもりだったが、少しの頭痛と謎の軽い過呼吸のような症状になり起きてしまった。
起きてびっくりしたのだけど、隣の席にいた中国人のおばさんが、起きたら中国人のおじさんになっていた。
遠くにいる人と何か話していて、どうやら違う席にいた家族と席を入れ替わっていたらしい。
その後も何度かおばさんとおじさんが入れ替わり、目を覚ますたびに「次はどっちだろう…」と気になる時間が続いた。
日本時間の朝5時半くらいに朝食。煮魚が美味しく、これもしばらくは食べられないのかなあとしみじみ食べた。
メキシコ入国の流れ
約13時間のフライト後、メキシコシティに着いたのは17時前。
ここからが一番緊張する入国審査と荷物受け取り。
以前あった出入国カード(FMM)は今は廃止になっているので、書類の提出がないのはすごく楽。
そして日本のパスポートは2023年8月から入国審査時の自動化ゲートの対象になったとのことで、誰も並んでないレーンに案内され、機械にパスポートをかざして、出てきた紙(FMMの控え代わりなのでとても大事)を受け取って、誰とも喋ることなくめちゃくちゃスムーズに入国できた。
5年前はすごい混雑で、この入国手続きの部分だけで1時間以上かかったのに、びっくりするくらいあっさり。
パスポートに入国スタンプが押されないのも、一見怖いけど実は優しい、みたいな入国審査官とのやりとりがないのも少し寂しいけど、ここまでスピーディーでノンストレスなのは感動ものだった。多分、飛行機降りてから10分も経過してない。
次は荷物受け取り。預けたスーツケースは2人で4つ。
炊飯器やドライヤー、皿など割れ物もたくさん入れていたのでどうか無事であることを願う。
20分くらい待って無事全て回収。
荷物の一つに、父からもらったド派手なベルトを巻いていたのだがしっかりなくなっていた。
この後、荷物検査があるかと思いきや出口に進めと言われ、警察犬に軽くクンクンされた後すんなり出口へ。
荷物開けて見ないの??
前々回は荷物を全部開けられ、お土産で持っていたヨックモックのシガールを「これはなんだ?」と問われ、シガール、と言いかけて、いや葉巻は絶対ダメだ、ええとジャパニーズスウィーツ!と答えて変な顔をされた記憶がある。
今回はサイズも大きいし量も多いし、絶対に見られると思っていたのに。
荷物検査は無作為というか運なのかもしれない。
人生で一番スムーズな入国だった。
空港に到着後、タクシーでホテルまで移動。
タクシーの運ちゃんがトランクに荷物を積める時、うまく入らず縦横入れ替えながら「テトリス!!」と言っていたのがすごく良かった。
翌日は国内線移動、また続きます。