日本のパンは美味しい。
パン屋さんの焼き立てパンも、スーパーで買える菓子パン、総菜パンも、基本的に全部美味しい。
美味しいのは当たり前で、最近はおしゃれかどうか、みたいなとこまで求めていて、いい意味でとても欲深い。
メキシコに来てからずっと、パン迷子だ。
コンビニに売っているパンはほとんど砂糖が全面にまぶしてあって、食べてないのに喉の奥がグッとなる。
毎日食べると太るより先に死ぬと思う。
メキシコのパンはBIMBOというメーカーがほぼ独占している。スーパーの通路も一面BIMBOだらけ。もれなく甘そうなものが多い。
BIMBOは他の国にも進出していて、なんとパン業界では世界一らしい。
ただ、BIMBOのパンは特に美味しいわけではない、という情報は持っていたのでまだ買ったことはない。
1袋に結構な量が入っているので、美味しくないものをあえて買う必要はないだろう、と遠慮している。
パンを買うのはたまに行く高級スーパーのパンコーナー。
食パンはいくつか種類があって、おそらくセサミ、ライ麦、全粒粉などなど。
いくつか食べてみた結果、落ち着いたのは全粒粉のパン。
これで59ペソ(約500円)。すごく高級。
買った時点ではカットされていないので、自分で好みの薄さに切ってからまた袋に戻して冷凍保存している。
だいたい12枚分くらいに切れるので、6枚切2袋…と思ってもやっぱり高い。
2か月前まではカットされたものも売っていたのだけど、おそらく12月から繁忙期なので切るのをやめたと思われる。
ただカットされているものはなぜか1cmくらいの薄さで、焼いたらビスケットみたいになってしまったので二度と買うまい、と決心した。
全粒粉のパンは小麦のパンに比べて食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富で栄養価が高く、糖質も低いらしい。
そのことを知らずに選んでいたが、そういうことなら今後も全粒粉で。
ちなみに日本で好きだった食パンはパスコの超熟。
メキシコであんなに美味しい食パンに出会えることはないだろう。
日本のパン会社さん、日本のパンは世界に誇れる品質の美味しさと安全性だと思うのでもっと誇ってください。そしてできれば世界に進出してください。
ちなみに食パンを買う時に一緒に買うものがある。
ナッツがまだらに乗ったマフィン的なもの。
ギトギトテカテカしてなくて、おやつにちょうどいいサイズで値段も100円なら、ということで毎回買っている。
右上のなんだか物々しいデザインの黒いマークは
《過剰なカロリー》《過剰な糖分》《過剰な飽和脂肪酸》
と書いてある。
メキシコはあまりにも肥満の人が多いので、肥満対策としてこの食品表示ラベルが必須となっているらしい。
果たしてこれが書いてあるからといって食べるのをやめる人がいるんだろうか。
肥満の原因は絶対にコーラだと思うよ。