役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

花粉から震災復興支援まで

花粉症のみなさまいかがお過ごしですか。

日本は春一番が吹き、暖かくなってきたと聞いております。さあ、今からが本番ですね。

 

自分が花粉症かも、と思ったのは就活していた時。

それまでは花粉症の人があまり身近にいなかったこともあって、TVに出ている有名人もツライツライと言っているけど、どうせごく少数の花粉症の人が大げさに言っているだけだろう、と思っていた。

最初はなんだか長引く風邪だなあと思っていた。鼻水がとまらないしなんだか治る気配はないし、ただ喉は痛くない。
説明会や面接の時に鼻水は垂れてくるので、とりあえず風邪薬を飲んでいた。

 

翌年、無事就職した会社の先輩に「もしかしたら自分は花粉症かもしれないけど花粉症だと認めたくない気持ちもあって…」と新入社員らしいフレッシュさ溢れる葛藤を打ち明けたら、「あんたそれ花粉症だからこの病院に行け」と地元で有名な耳鼻科を教えてもらった。

そこは朝一行って予約しても診察時間は午後14時という謎の混みっぷりの耳鼻科で、外でランチして時間をつぶし、5時間以上待っていざ症状を伝えると「ああそれはアレルギー性鼻炎です、花粉症っていうかアレルギー性鼻炎」

絶対に花粉症です、とは言ってくれないおじいちゃん先生だった。頑なにアレルギー性鼻炎。いわゆる花粉症です、くらい言ってくれてもいいのに。
花粉症と認めたくない気持ちは一致しているのかな、と思いながら鼻の奥に何かシュッとスッキリする処置がなされ、普通にフェキソフェナジンを処方されただけ。

5時間待った割には少しもやもやが残るし別に近所の耳鼻科でも良かったんじゃ…と思った。
でも新入社員なので先輩には「すごく人気なんですね、5時間待ちでした」としか言えなかった。

 

それから数年間、どんどんひどくなる症状と闘う日々だった。
薬を飲めば少しは治まるものの、鼻周りの治安は常に不安定。毎日目が腫れ、飛び出すコンタクト。頭痛もセット。
すっかり花粉症上級者みたいな感じで「花粉ホントツライ~」とのたまう人間になってしまった。

 

特に去年の3月の金沢旅行で最大の症状が出た。薬の効果が全く感じられない。
最終日は和倉温泉の旅館《あえの風》に泊まったのだが、夕食時は止まらない鼻水・くしゃみを我慢しながら蟹に挑んだ。
同じ症状のおじさんが近くにいて、2人分のくしゃみがけたたましく鳴り響く夕食会場。
残念ながら思い出は温泉や蟹ではなく花粉が上回ってしまった。

\美味しかった 能登ミルク/

花粉という字を見るたびに思い出す和倉温泉。
今まだ震災の影響で断水が続いていて、全ての旅館が営業できていないとのこと。
定期的に復興状況を調べているのだけど、一週間くらい前に和倉温泉観光協会の復興支援のクラウドファンディングが立ち上がっていた。
海外にいるし無職なので、ほんとに少しだが、気持ちだけでもと思いクラファン支援デビューさせてもらった。

readyfor.jp

花粉がない国にいるからこそ穏やかな気持ちになっているのかもしれない。
あと個人的にわくたまくんのタオルもらえるのは熱い。

素通りした総湯。次回は是非。

早く元通りになりますように