役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

不意打ちドライブ

同じ町に住む知り合いから突然連絡が来た。
以前ペットシッターをさせてもらったご夫婦のアメリカ人の旦那さんからで、都会の方に行くんだけど、一緒に来る?という内容。

日本人の奥さんは日本に一時帰国中。旦那が毎日一人でビール飲んでるから誘ってあげてーと言われていて、こちらも夫の休みのタイミングを見計らって連絡しようと思っていたところ急遽のお誘い。

もちろん予定もなく何か買い物もしたい気分だったので、行きたい!と返事をすると、20分後に迎えに行くと返事が来た。
想像以上にすぐ来る。慌てて着替えて準備をし、財布の中を見ると250ペソしか入っていない。
250ペソはだいたい1,900円くらい。これじゃあ買い物と言っても野菜くらいしか買えない。
とりあえず夫に「お金持ってないけど都会に行ってくる」とメッセージを送り、ランチも一緒に、と言われないよう祈りながら出かけた。

 

当然コミュニケーションは英語。言ってることはなんとなくわかるが、会話ができるレベルではないので、単語で返すのみ。
どこか行きたいところある?と聞かれたが、あまり所持金がないことを思い出し、「No...」と返事してしまった。お前行きたい言うたやんけ、と思われていたと思う。

 

都会に来た用事は、使っているパソコンが充電できなくなったので修理業者に見てもらうためだったらしい。
お店に行き、バッテリーを繋ぎ「充電できないんだよねー」と説明をしていると、店員さんが、

「充電できてる」
「え?」
「ほら、充電されてる」
「いや、昨日はできなかった」
「じゃあ今直った」

と、コントのようなやりとりをしていた。
店員さんは笑いながら、また何かあったら連絡してよ、と優しく送り出してくれた。
お店を出て「ノープロブレム??」と聞くと「HAHAHA!」と笑っていた。目の前で直ったおかげでお金がかからなくて良かった。
店員さんとても優しそうだったし、自分も何か不具合があったらここに持って来よう。

 

近くに輸入食材店があるけど行く?と聞かれ、むしろそこくらいしか用事がないので行く行く!と元気に答えた。
スーパーから消えた春雨や、都会にしかないスパイスを買う。
一緒に飲み物も買おうとコーラを手に取ると、全然冷えておらず、仕方なくペプシを選んだ。

海外のペプシは初かも

飲み物やスパイスもろもろ、ありがたいことになぜか奢ってくれた。
お金を持ってないのがばれていたのかもしれない。

その後、ホームデポにも寄った。
DIYが好きなようで、いろんな種類のケーブルや配管資材をメモを見ながら探している。
ほぼ目に入るものすべてが何に使うものなのかわからない。ただ迷子にならないようについてまわり、唯一使い道がわかるカラーコーンがあった時は安心した。

でも255ペソなので買えない

たくさんのナット

用途はわからないが、小さいものがうじゃうじゃ売られているのはなんとなく気分が上がる。1個2ペソのナット、かわいいじゃないか。

メキシコでホームセンター的なとこに来るのは初めてだったので意外と楽しかった。
こういう暇の極み、みたいなイベント、もっとどんどん降ってきて欲しい。

 

時間は昼過ぎだったが、そのまま帰る?と聞かれたので家まで送ってもらった。
行きも帰りも時速130kmの安全運転、どうもありがとう。是非また遊んでください。