異国での自炊へのモチベーション - 役に立たない海外生活の共有

メキシコに来てから、自炊には本当に苦労している。

日本にいた頃は、節約もかねて昼ごはんは手作り弁当とスープジャーを職場に持参してまあまあしっかり食べ、晩ごはんは晩酌がてらといいつつもがっつり食べたいので帰宅後自炊。
夏は旬の野菜の茄子・オクラ・ゴーヤを中心におかずを作り白米と納豆とお味噌汁。たまにそうめん、パスタ、皿うどんなどの麺類をはさみ、冬はほぼ鍋またはスープで冬野菜をがっつり摂取。そして週に1～2回程度はしっかり外に飲みに行きたいので、休みの日に八百屋を巡って節約節約！とせっせとお弁当用の常備菜を作るという生活。
どの季節でも冷蔵庫には好物の豆腐とえのきを常備。総じて多分ヘルシー。

そこからの突然の異国でのニート生活。しかも主食タコスの国。
タコスは日本にいた時もメキシコ料理屋に食べに行くほど好きで、それが毎日食べられるなんて最高なのだけど、ここ最近はかなり物価が高くなっていることもあって頻繁に外食するのも気が引けるし、せっかくキッチンがある部屋に住めているので極力自炊をしたいと思っている。思っているけど。

とりあえず異国での自炊について苦労していることは大きく4つあります。

調味料の限界
お米がおいしくない
お肉買うのこわい
豆腐、えのきがない！

まず 1.調味料の限界について。
日本から持ってきた調味料は、
・実家にいた頃からお世話になっている久原醤油〈けやき〉1L（甘めで美味しい）
・みんな大好き茅乃舎だしパック30入
・強い味方創味シャンタン粉末タイプ150g
・あとは使いかけの鷹の爪、ほんだし、塩こんぶ、削り節3袋　と中途半端な状態のもの

砂糖・塩・胡椒やバター、油、粉もの系は日本よりも安く売っていて、近所の海外食材が置いてあるような大きめのスーパーに行けばなんとか米酢までは手に入る。
ただいかんせん都会とは言えない町なので、みりん、料理酒は見つからず。
（このあたりはバスで1時間程行った、少し都会の町の輸入食材屋には置いてありました、が高い）
この状態で恐れているのは、持参した使いつけの醤油を使いきってしまった時のこと。
醤油はこだわりがなければメキシコの小さいスーパーにも売っていてすぐ手に入る調味料ではあるけれど、東京に住んでいた時も醤油だけは実家から送ってもらっていて、どうしても子供の頃から使っていた醤油以外は多分無理なので、次回帰国する時までは大事に使わないといけない。
茅乃舎だしパックは最悪ほんだしがあるというのと、そもそも残念ながら味噌汁に入れる材料があまりなくそこまで頻繁に出番がないのでなんとかしのぎたいところ。

そして創味シャンタン。これは 2.お米がおいしくないにも繋がるのだけど、一応お米は売っていて炊飯器もどうにかスーツケースに入れて持ってきたので、炊きたてごはんは食べられる、ただそのまま食べるには少し微妙。
国産のお米の甘味、粘りみたいなのがなく、冷凍して無難にチャーハンかリゾットにするのがベスト…と判断。
スープとたまに炒め物で使うかなくらいの量しか持ってきてないので、チャーハンの頻度が増えるとなるとおそらく足りない。これもなくなったら一時帰国レベルのピンチ。

3.お肉買うのこわい
これは衛生面でまだかなりビビっていることと、薄切り肉なんて便利なものは置いてないので対面カウンターで薄切りできますかとお願いしないといけない、しかもやってくれないことも多い、というかなりの難関チャレンジ。言葉の壁…！
おまけに牛肉が比較的手に入りやすい、という日本とは真逆の精神でレシピを考えないといけないので、今のところ肉メインの料理は後回し。

4.豆腐、えのきがない！
もうこれは致命的。日本ではお米の次に主食としていた豆腐とえのきが存在しない！
厳密にいえば豆腐は売ってはいるけど、常温で、紙パックに入っていて、賞味期限は半年。おそらく、味噌汁に入れたりする分には事足りるんだろうけど、冷奴として食べるにはもう多分無理。
えのきについては、おそらくメキシコ内に存在しない。きのこが好き、というわけではなく、えのきだけが好き、という偏食なので、これはもう諦めるしかない。

このような状態なので、毎日自炊をするにはまだ全然レパートリーが足りない。今まで食べてきたものはほぼ不可能。
結果、自炊へのモチベーションが上がらず、週2で持ち帰りタコスに手を出してしまっている。

幸い野菜は安く売っているので、スープにしたり、パスタ作ったりと少しずつ自炊モードへと切り替えていている中、

一念発起して作った突然の肉じゃが。