役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

ごま油と心中

ついにごま油を手に入れた。

なくてもなんとかなるかと思い買ってなかったが、正直なんとかならなかった。

 

日本の食事には割と中華料理もどきが当たり前のように定着しているが、野菜の中華風炒めやら中華風スープやら何をもってして中華風なのかよくわからない。

個人的には、にんにく、しょうが、ごま油、これが揃えば中華風と名乗っていいのではないかと思っている。

そしてこれにコチュジャンとかやや辛いものが加われば韓国風だ。

昔、胡麻にはまって胡麻をおやつにしていた時期があった。多分高校生くらいだと思う。
手のひらに胡麻を小さじ1くらい乗せ、少しずつポリポリ食べる。すごく貧しい映像しか浮かばないが、その時は美味しい美味しいと食べていた。

そのあと、ゆで卵作りにはまったことで謎の胡麻ブームは終わったが、多分根っから胡麻が好きなんだと思う。

 

ごま油を手に入れたことで、作りたいものが一気に増えた。

わかめスープもごま油を垂らすだけで深みが増すし、炒め物の胡椒でごまかしていた香りもごま油で一発だ。

調味料に関してはチューブタイプの豆板醤やオイスターソースなど持ってきておけばよかったと後悔している。いざ探すと本当にどこにも売ってない。
豆腐がないので活躍の場がないと思っていたが、結局は色々作りたくなる。

今回無性に食べたくなったのはビビンバ。欲を言えば石焼ビビンバ。
ほうれん草もにんじんも安く手に入る。
そして少しばかりのコチュジャンも手に入った。これは作るしかない。

まずはほうれん草、にんじん、もやしの三色ナムルを作る。
もやしは売ってはいるが半分くらいの細さでなおかつすごく高い。日本の10倍以上の500円くらいする。もやしだぜ?
でもまあビビンバにはあった方がいいと思い奮発した。いや、もやしだぜ…?

本当はそれぞれ分けて作りたかったが、鶏がらスープの素もごま油も貴重なので全部一気に和えた。

メキシコの卵は衛生的に生卵も温泉卵も怖くて無理無理、ということでぽっくぽくの目玉焼きに。

 

合い挽き肉なんてものは売っていないので、牛ひき肉と豚ひき肉を一緒に炒めるしかない。
適当に100gずつくらいを、にんにく、しょうが、コチュジャン、砂糖、醤油、酒と一緒に炒める。もう美味しい。

 

最後にごはん。
どうしても石焼ビビンバ風のおこげが欲しかったので、フライパンにごま油を少し垂らしてごはんを焼き目がつくまでジューッと焼いていく。
これは炒めた肉の旨味がごはんにうつるのと、フライパンもきれいになるので面倒だけどやってよかった。

ずぼらビビンバ丼

海苔の散らし方を含め盛り付けが少し納得いかないものになったが、味は美味しかった。だってごま油使ってるんだもの。


悲しいことに、久々のコチュジャンにびっくりしたのか肉が悪かったのか卵が少し生だったのか、原因はわからないがなぜか翌日お腹を壊した。
それでも美味しかったのでどうなったっていい。ごま油は正義だもの。