役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

大好きみじん切り

手間がかかることに対してマイナスなイメージを持たないようにしている。

小さい頃から、時間がかかる作業は得意で進んでやっていた気がする。

 

料理における下ごしらえ、特に「細かく切る」行為が大好きだ。
千切り、みじん切り、なるべく薄く、細かく、均一に切るように指示してくるレシピを見るとありがとう!と思う。

 

世の中は料理においても時短・効率化が主流だけど、個人的には「パスタのワンパンレシピ」だけはどうも受け付けない。そこまでして、と思ってしまう。
環境として一口コンロの家とか、どうしても鍋がない状況とかであればしょうがないけど、それを正解としてレシピサイトやメーカー公式のレシピで積極的に紹介されると萎えてしまう。

 

そんなひねくれた人間には、時に無心でみじん切りをしたい瞬間がやってくる。

そして一番みじん切り欲が満たされる料理と言えばボロネーゼだ。異論は認めない。

 

日本では仕事終わりに自炊する気力がない時用に、レトルトのパスタソースを常備していた。青の洞窟シリーズのカルボナーラとボロネーゼ。
ワンパンパスタは許せないのにレトルトはOKという不思議。

ボロネーゼは定期的に食べたくなる。でもメキシコにレトルトソースなんて売ってないので、ちょうどこのみじん切り欲が高まった今、作ることにした。

 

牛ひき肉は数日前に珍しく近所のスーパーに売っていたので買っておいた。200gと言ったのに270g、45ペソ(約380円)。
トマトソースは紙パック210g×2個で15ペソ(約130円)。
セロリは100gの個包装が4パック入ったものがたまたま売っていて23ペソ(約200円)。
ローリエは小さめのものがたっぷり入って8.5ペソ(約70円)。
調味料も含め、実際に使う量だけで考えると、4人分のレシピで700円かからないくらい。

 

なんとなく揃った材料で作るボロネーゼレシピをご紹介。

《材料》
牛ひき肉 270g
玉ねぎ 1/4個
セロリ 50g
にんじん 2/3本
にんにく 1片
無塩バター 15g
白ワイン 50ml
トマトソース 420g
ケチャップ 大さじ2
ローリエ 小3枚
コンソメ 1/2個
砂糖 小さじ1
オリーブオイル、塩・胡椒 適量


玉ねぎは嫌いだが、ボロネーゼのためなら仕方なく通常の半量だけ使うことにしている。しかも死ぬほど細かくみじん切りして、バターでほぼ溶けた状態まで炒める。

そこに細かくみじん切りしたにんじんとセロリを投入。

みじん切りの成果

ある程度炒めたら、一旦別の皿に避難。

同じフライパンにオリーブオイルとみじん切りにしたにんにくを投入、ふつふつして香りが出たあたりでにんにくだけを取り出して、チームみじん切りに合流させておく。

牛ひき肉はあらかじめ塩・胡椒して軽く練り、丸くしておく。
オリーブオイルが残ったフライパンで焼いていく。

焼き目がつくまでじっくり

転がしながら焼き目をつけて、ヘラでぶつ切りにしていく。
全体に火が通ったらチームみじん切りを鍋に戻し、炒め合わせる。

赤ワインがなかったのでかわりに白ワインで軽く煮込む。

ある程度煮立ったら、トマトソース、ケチャップ、砂糖、コンソメ、ローリエ、塩胡椒を投入。ついでにほりにしを2振りくらい。
塩胡椒の量が毎回わからない。気持ち多めで良いかと思う。

だんだんそれっぽい香りに

時々まぜながら15分くらい弱火でぐつぐつ。

一旦冷ました方が美味しくなるらしいので、少し放置。

パスタを茹でている間に、ソースを使う分だけ茹で汁で少しのばしながら温めておく。
茹であがったパスタと混ぜ合わせ、粉チーズをかけて完成。

美味しすぎてびっくり

いろんなレシピのいいとこどりした作り方だが、信じられないくらい美味しくできた。
赤ワインがあればもっとコクが出たかもしれない。でもこれはこれで美味しかった。
お店だったら1,250円は出せると思う。

 

思いっきりみじん切りもできたし、適当でも割とうまくいくので満足。
みじん切りしたい方、是非作ってみてください。

4人分のレシピだったので、余ったソースはジップロックに入れて冷凍庫へ。

数日後にまた食べられるなんて夢みたいだ。