役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

滞る異文化理解

大至急欲しいものが2つある。

一つはおやつ用の小さめのプラスチック皿。もう一つは歯磨き用コップ。

 

この国はプラスチック製品が高級なのでなかなか気軽に買えない。
プラスチックに関する全ての雑貨は日本から持ってきておいてもよかったのではないかと思っている。

 

まずおやつ用の小さな皿。

皿はあるにはあるが、どうしてもおかず用なのでサイズが大きい。これ以上物を増やしたくない気持ちもあるので、新しい食器を買うつもりはなかった。

ただ、今はお菓子がパウンドケーキ1カットくらいのサイズであれば、なんとアルミホイルの上に乗せて食べている。そしてこれを続けていると、緩やかに心が荒んでくることがわかった。

なんとなくアルミの味がしてしまうし、見た目もなんだか貧しい。皿って大事だ。

陶器のものだと割る危険性がある。もっと気軽に扱える小さめのプラスチック皿を買おうと決めた。

 

次に歯磨きコップ。

コップはまあそこまで高くはないが、なくてもいいかな、と思っていた。

この4カ月は、口をゆすぐのは手を使っていた。
普通であれば別にこれでも問題はないのだが、我が家の洗面所の蛇口が《青の方に回すと熱湯、赤の方に回すとの少しの水が出る》という鬼畜仕様。

これはどうみてもお湯の方だけど、実は水でーす

赤=熱い、青=冷たい、といのはグローバルスタンダードなのでは?

 

そしてこの普通で言えばお湯が出るであろう赤い方にまわして全開の状態がこれ。

冷たい水がちょろちょろちょろ

おそらく工事業者が水とお湯の配管を間違っているんだろうけど、青い方に回すと水量は増えるがあっという間に熱湯になってしまう。
しかもその熱湯が多分50℃は超えている。

毎回、お湯になってしまうまでのわずかな時間で勝負しないといけない。
のんびりとゆすいでいたらアチー!!!となってしまうのだ。

このアチー!!!対策として、今更だが小さいコップを買うことにした。

 

とりあえずちょっと良いものを取り扱っているスーパーに向かってみる。

道中、足元でガシャガシャ聞こえると思ったら、敷地と歩道を遮る金網に大きめのイグアナがひっかかっている音だった。
よく見たら後ろにももう一匹いて、ひっかかっている仲間を見て退散していった。薄情者め!

無事金網から脱出できたイグアナがこちら。

もはや邪魔

思ったより飛び出てしまったらしくすごく慌てていたが、しっかりと撮影の時間は設けてくれた。

脱出おめでとうございます

改めて見返してもゴミが多い。人間共がほんとにすみません。

最近とても活発なイグアナ達。一応冬的なものが終わった報せなのかもしれない。毎日暑いもんね。

 

結局良いものを取り扱っているスーパーには良いものしかなく、ちょうどいいのはあったが陶器の皿だった。もうちょっと安っぽくていいのだ。

 

違うスーパーに行ってみると、サイズはやや大きめだがかわいいプラスチックの皿があった。軽いし、何よりデザインがメキシコらしい。ちょっとしたスナックを置くのにも使えそう。

値段も1枚36.5ペソ(約320円)。プラスチックにしてはやや高めだが、これ以下はもうないだろう。

なかなか良い感じだ

メキシコらしいと思って買ったが、帰ってよくみるとMade in Chinaと書いてある。
あれ?メキシコらしさとは??

小さいコップも無事買えて目的は果たしたのだけど、メキシコらしさを履き違えていることがわかってしまった。

蛇口といい皿といい、この国の文化の理解は難しい。