ブラックペッパーのない生活は想像できない。
パスタはもちろんスープにも、ちょっとかけるだけでそれっぽくなるし何より香りが好きなので、なんでもかんでもとりあえずガリガリかける。
ダイショーの味塩コショウも使っているが、メインは塩とブラックペッパー。ガリガリしたいのでミル挽きにこだわっている。
日本にいる時に使っていた胡椒コレクションは全部義理の弟夫婦の家に置いてきた。
数種類を使い分けていたので、全部渡すと「胡椒の品揃えに狂気を感じる」と言われた。確かに胡椒だけで5種類以上はあった気がする。
中でも気に入って使っていたのはアパッペマヤジフの生胡椒粗挽き。
使いかけなので持ってこれなかったが、この生胡椒を使って作るぺぺたまは絶品なのだ。
もちろんメキシコでもガリガリしたいので、着いてすぐミル付きのブラックペッパーを買った。
エスビー的な感じで、ブラックペッパー以外にもホワイトペッパーやら岩塩やらあるシリーズ。若干使いにくいが問題なく使っていた。
が、一か月前、硬い粒が詰まったのかミルの部分が回らなくなった。
あれ、詰まったかなと思い、力任せにガリッッ！とやると、同時にバキッッ！と聞こえた。
プラスチックが粒の硬さに負けてしまい、ガリガリ回す部分の一部が折れてしまった。
それでもどうにか折れたのは一部だったので、3分の1ずつゆっくり回せば挽けることを確認し、料理中は優しく使っていたのだが、昨晩夫が力任せにガリッッッ！とやり、同時にバキガリッッ！！！と完全に修復できない状態になってしまった。バキガリはもう無理だ。
この95％くらい残ったホールのブラックペッパーは絶望以外の何物でもない。
そもそもこれくらいで壊れてしまうプラスチックのつくり自体も残念すぎる。
とりあえずこのままじゃガリガリできない暮らしになってしまうので、早速スーパーへ向かった。早くガリガリしたい。
同じものを買っても同じことになると思い、多少高くてもいいやつを買おうと決めていた。ちなみに壊れたブラックペッパーは95ペソ（約836円）。高い。
簡単には壊れなさそうなやつを見つけた。
簡単には割れないぞ、という気概を感じる。頼もしい。
量が100gというところがネックだったが、このくらい大きくないとまたどうせ割れるんでしょ、ということで即決。お値段177ペソ（約1,567円）。
信じられないくらい高いけど、絶望の容器を増やすよりはましだと思う。
ちなみにエスビーのブラックペッパーは15g。使い終わるのに何十年かかかる気がする。
これで今晩もガリガリできる。
ヌートバーは残念ながら骨折で故障者リスト入りのこと。ペッパーミルのことは安心してこちらに任せて、しっかり治して欲しい。
