役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

椅子で開眼

何もかもが終わっていた昨日から一転、今日は幸先いいスタートが切れている。

昨日の強風は、庭の大きなバナナの木の枝がボッキリ折れたところで落ち着いた。

 

結局、昨日は洗濯ができないままだったので、朝一で大家さんからランドリールームの鍵をもらった。

大家さん家族はおそらくメキシコ内でもかなりの綺麗好きな方で、庭の植栽の手入れやアパート内の清掃などとてもしっかり管理している。
土日はいつも家族総出で車をピカピカに磨いていて、メキシコでは珍しくいつも車が綺麗。

 

ランドリールームも住人達に綺麗に使ってもらうために、いろいろ工夫が施されていた。

メキシコ版 精神と時の部屋

物置になってしまっていたグレーのタンクには緑が置かれ、突如として現れた黒の背付き椅子。
光の入り具合も絶妙で、何かここで洗濯をしながら自分を見つめ直せ、と言われているような気もしてくる。

兎にも角にも、この椅子が置かれるまでは座るところが一切なく、壁にもたれかかるかしゃがみこんで待つかだったのですごくありがたい。

 

椅子に座ってレシピサイト巡りをしていたら、クリームシチューが食べたくなった。
常夏の場所にいても、体は冬のメニューを欲してしまうタイミングなのかもしれない。

お恥ずかしいことに、クリームシチューはハウスの北海道クリームシチューかエスビーのとろけるシチューでしか作ったことがない。

ちょうど鶏肉があるので、これを機にルウなしのクリームシチューにチャレンジすることにした。
暇な学生時代に一度はやっておくべきだったと後悔している。

材料は鶏むね肉200g、じゃがいも、にんじん、ほうれん草。
ちょうど牛乳が500mlくらいあったので、全部使い切ることにした。
作り方はよくあるやつを参考に、小麦粉大さじ3、バター25g、コンソメ1個。
あとは気持ち多めの塩胡椒と、ほりにし、ローリエ、オレガノなどなんとなくブイヨンに寄せたものを適当に入れてみた。

シチューにはお米派

煮込みすぎてほうれん草が消失寸前になってしまったが、味はとても美味しくできた。
とろみもコクも、奇跡的にルウで作ったのと同じくらいになった。意外。

隣は、茹でたブロッコリーと揚げ焼きにした鶏むね肉をガーリックマヨで和えたもの。このガーリックマヨがなかなかわんぱくな味だったのでおすすめしたい。

マヨネーズ大さじ2、ケチャップ大さじ1、すりおろしにんにく・砂糖・醤油小さじ1
をボウルで混ぜる。

火を通した好きな野菜や肉を和えるだけで簡単に良いおつまみになる。
これは確実に倍量でリピートしたいと思う。

 

にんにくさえ入っていれば「やみつき」と言ってしまうのが俗っぽくてなんか嫌だと思い、あえて使わないように意識してしまう。
もちろんやみつきな味だとは思っているけど、にんにくに対しての表現をもっと増やしてあげたい。

 

今日は昨日から一転してすごく実のある一日になった。
絶対に精神と時の部屋の、あの椅子に座ったおかげだと思う。