役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

蟹の部屋

いきなりの引越しから2日たった。

荷物を移動した時点で配置についてはだいぶ考えながら置いていたので割とスムーズな暮らしができている。
キッチンの流しが少し狭いこと、PC用電源がテーブルの近くにないこと、修理されたエアコンの効き加減が難しく夜中に汗だくで起きたこと、など気になる部分はいくつかあるが、そこまで問題ではない。
更に言うなら、つくりが元の部屋と対称になっているので、ドアノブの位置、回す方向、鍵のかかる方向、洗面所のつくりが全て反対になっているので毎回やや戸惑う。
これもまあしばらくしたら慣れるだろう。

 

今日早速外出をしたら、新しい部屋の鍵に気を取られ、アパートの外の鉄扉の鍵を持って出るのを忘れてしまった。
帰り着いた時に気づきアパートの前で途方に暮れていたら、すごいタイミングでちょうど大家さんも外出から帰ってきたので「鍵を中に忘れた…」と言ったら笑いながら開けてくれた。
ちょっとポイントが下がったような気がする。気を付けよう。

 

犬達の対応も早く、早速新しい部屋にも当たり前のように入ってくる。
コイヌに至ってはこの短期間ですごく懐いてくれているので、夜は心細いのか、移動したにもかかわらず引き続き新しい部屋の前でクンクン鳴いていた。
お母さん犬には一緒に寝ることを拒否されたようで、最初の夜に立てこもっていた資材と壁の隙間で毎日寝ているようだ。辛い里帰りとなっている。

問題、とまではいかないが、最後まで慣れないだろうという部分がある。

寝室の壁の写真が、なぜか蟹なのだ。

でかい蟹

下の木の枠がほぼベッドの幅と同じなので、まあまあなサイズの蟹の写真。
前の部屋はリビングがカラフルな鳥の羽根、寝室が黄色の鮮やかな花。
今の部屋はリビングがメキシコ民芸品、もう一つの寝室がサンゴ。そして蟹。
蟹の部屋にしかTV画面がないのでこっちを使えよ、ということなんだろうけど、最初目に入った時はサソリの後だったので少しうわっ、と思った。
別に蟹に苦手意識はないから良かったけど、甲殻類を見るのも苦手な人はとてもじゃないけど寝られないだろう。

このサイズで高解像度の蟹を見るのは初めてだし、どういう感情で見たらいいのかわからない。美味しそう、という感じの蟹でもないし、絶対かわいいわけではない。
寝る前に「ああ…蟹…」と思うことしかできない。

寝室は蟹、キッチンの窓からはコイヌが転がっている様子がよく見える。

ぽてっ

蟹の部屋と引き換えにかわいい犬達を見ることができている。

大家さんもなかなか粋な演出をしてくれる。コイヌもありがとう。