役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

家政婦は見ていますからね

信じられないくらい晴れの日が続いている。日本だと水不足を心配するレベルで降っていない。

《メキシコ 水不足》で検索してみたら、日本どころではない絶望的な水不足の事実がわかりかけたのでそっと画面を閉じた。

 

とりあえず今は晴れていることをありがたく受け入れようと思う。
毎日晴れているおかげでいつでも洗濯ができる。これぞ平和な暮らしだ。


今朝大家さんにランドリールームの鍵を借りに行ったら、おむかいさんが使ってるはずだから終わってたらそのまま使っていいよ、と言われた。

ランドリールームに行ってみたが使っている形跡はなく、まあ午後でもいいか、と大人しく部屋に戻った。

数分後、おむかいさんが家族で出かけていくのが見えたので、大家さんに鍵は返却されてますか?とチャットを送ると、どうぞ~と部屋まで持ってきてくれた。
アリガト大家さん。

 

おむかいさんは、体の大きなお父さんと小さいけど少しだけイケイケなお母さんと娘さんの3人だ。
特にお父さんは犬に嫌われまくっていて、帰ってくるたびにすごい勢いで吠えられている。
先日はあまりにも吠えられるので、お父さんも笑ってしまっていた。

悪い人じゃなさそうだけど、犬も何かがひっかかっているんだろう。気を付けておこう。

 

一週間ほど前、洗濯機を使っていたら上の階に住む男性が半裸でやってきた。
一見ちょっと悪そうな見た目のその男性は、ちょっと前まで水色の髪だったはずだが、普通の色になっている。

諦めてもらおうと「あと30分くらい」と伝えると「OK」と言いその場で待っていた。
30分もここで待つんかい、と思っていたら、隣の部屋を掃除していた大家さんがその一連のやりとりを聞いていたらしく、男性に何か話しかけていた。

そのまま男性はいなくなったと思っていたら、大家さんから「穏やかに洗濯できますね。プレッシャーをかけなくていいですよ。クリスティアンは洗濯したいことを私に知らせていません。(翻訳済)」とチャットが来た。

元水色の髪の男性はどうやらクリスティアンということ、そして追い払ってくれたことがわかった。あと翻訳のせいかわからないが、なんとなくクリスティアンは良く思われてないような気もする。まあ悪そうだしな。
マジアリガト大家さん。

 

その後、大家さんから「あなた英語は喋れるの?」と英語で話しかけられた。
「ほんとに少し…」と返事すると、「うちの娘と一緒にスペイン語勉強するのもおすすめよ」と言われた。
スペイン語レベルとしては同じくらいな気はしているので、確かにちょうどいいかもしれない。

でもお宅の娘さん、ちょっと怖いんですよ(暴走族だし)

我が家は常にカーテン全開で窓の外の様子を見ている。
おかげで毎日少しずつアパート内の人間関係がわかってきている。

 

住人のみなさまは謎のアジア人にこんなに見張られているとも思ってないだろうが、日本には『家政婦は見た!』という文化があるのだ。覗くことは許されている。覗いてなんぼだ。

これからも家政婦並みの観察力でアパート内を粛清していくんだから。