役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

借りぐらしは突然に

すごくいきなりだが、昨日引越しをした。
引越し先は、同じアパート内の隣の部屋だ。徒歩5秒。

 

一カ月前くらいにいきなりセメントや資材が運び込まれ、隣の部屋をずっと工事していたがやっと終わったらしく、その部屋に一旦移動することになった。

大家さんからは「あなた達の部屋も壁と床を新しくしたいから、その時はしばらく隣の部屋にうつってもらうことになるけど良い?多分再来週くらいに」と一カ月前に言われていた。

工事の進捗を見る限り一カ月でも無理だな、と思っていたので割とのんびりしていたら、ここ数日なかなかのラストスパートをかけ、急遽今日移っていいわよ、と言われた。

午前中に大家さんが部屋に訪ねてきて、隣の部屋について確認があるとのことだったので一緒についていった。
初めて入るその部屋は、今の部屋とつくりがだいぶ違って広さも倍くらい。
クイーンサイズのベッドがある寝室が2部屋、いわゆるリビングダイニング的なところもすごく広く、キッチンもL字型で使いやすそう。
日当たりが悪いのがちょっと残念だが、シャワーの水圧も1.5倍くらいあるし、借りぐらしするには全然問題ない。

ただ寝室の入り口に、見慣れない形態のものがあった。
え、虫?と思いよく見たら、サソリだった。

「わあ!」と声をあげると大家さんが「大丈夫、既に死んでるわ。あとで片づけておくわね」と言ってくれた。
そういえば先週あたりにアパートのグループチャットに「ランドリールームにサソリが出ました。2匹。気を付けてください」と他の住人が書き込んでいた。
メキシコではサソリが出る、とは聞いていたがまさかこんなにすぐ、しかも今から住むであろう部屋にいるとは。
実際に見るのは初めてだったので、「first time...」と言いながらちょっと後ずさりをして、大家さんに結構苦手だということをアピールしておいた。

 

エアコン1台が動かないので修理業者に依頼をしているけど、問題ないならすぐにでも移動していいわよと言われたが、ちょっと心の準備が必要だと思いコーヒーを淹れた。何よりサソリの死骸があるのは問題がある。


冷蔵庫、電子レンジなどの家電や家具は備え付けのものがあるので、キッチン用品、衣類、食材、洗面所用品、寝具などこまこましたもの全てを手で運ぶ。
夫は仕事中なので、一人で全部移動しないといけない。あわよくば帰宅後一緒に、と思っていたがせっかちな大家さんから軽く催促されたので仕方なく動かし始めることにした。


両部屋のドアを全開にして行ったり来たり。
途中コイヌが門番をしてくれていた。

(ちょっと邪魔かも)

工事のおじさんと犬達に見守られながら、一人で約3時間かけて汗だくで運び出した。多分80往復くらい。
こういう引っ越しとかの作業は一人でやる方が効率がいいのかもしれない。これはどこ、あれはどこ、というやり取りもいらないし、あれも一緒に持って来れば、とかの人のやり方にイライラすることもない。これは一人で一気に終わらせておくべきだ、と思い、夫が帰ってくるまでに完璧な状態にしておこうとめちゃくちゃ頑張った。

 

冷蔵庫の電源が入っていなかったので食材達は一番最後。
全て運び終え、今まで住んでいた部屋はからっぽに。
ちょうどその頃に夫から帰宅する連絡があったので、タコスを買ってきてもらうよう頼んだ。重労働のあとはタコスに限る。

 

あえて引越しが完全に終わったことは伝えてなかったので、誰もいないからっぽの部屋に帰宅した夫が「あれー!!?」と言っているのが聞こえた。
得意げに新居に招き入れ、引っ越しタコスを食べた。

安定のパストール

メキシコに来て一番頑張った。

先日ゲットした20Lの水3本の移動がなかなかヘビーで、なぜか裏太ももが筋肉痛になっている。
次の引越しは是非計画的にお知らせしてくれるといいなあ。