役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

DJ運転手

所用でまた都会に行ってきた。

はじめはしんどかった乗り合いバスが、少しずつギャンブル感覚で楽しみになってきている。

 

なぜかいつも一番後ろの席に当たることが多い。
行きの一発目のバスもまた一番後ろで、酔わないように気を付けないといけない。
そしてもれなく通風孔が全部ないバス。

何が起きたら全部外れてしまうのか

エアコンが効いてないので蒸し暑い。これははずれの車だ。
持参した水筒の水を飲みながら心を無にして乗り切った。

 

一旦降りて違うバスに乗り換える。

乗り場で料金を徴収するおじさんが休憩で使っているのであろう椅子が座席だった。

ちょっとぎょっとした

乗り換えたバスはほぼ満席で、残っているのは逆向きの席だけだった。
というか座席ではなく、ただの台だ。


日本で逆向きで座るのは電車くらいしかないが、この国では荷物置きの部分にも当たり前のように座ることを指定される。
1時間近く他の乗客達と目が合った状態で座っているのは若干気まずい。
あまりボーっとした顔をしないように気をつけながら過ごした。

 

都会はやはり都会。
みんなちゃんとした服を着ているし、売っているものも日本に近いものが多い。
半裸で歩いている人もいない。お店のディスプレイもちゃんとしているし、何よりスーパーがとてもきれいな陳列を保っていた。
少しだけ人間らしさを思い出した。

近所のスーパーには売っていないポテトチップスやお菓子を少しだけ買ってみた。
遠くまで来ても思いっきり欲を爆発させることができない。どうしてもタコス代と比べてしまう。

 

帰りの最初のバスは運転手の斜め後ろで、先の景色が良く見える席だった。
基本時速100kmであることを確認し、ぽかぽか日が当たっていたので半分くらい眠っていた。

そして乗り換えた最後のバス。
またもや一番後ろの席。隣の少年はスマホでキャプテン翼の動画を見ている。

まだ眠気が残っていたのでゆっくりしようかなと思っていたが、動き出した途端、車内に爆音で音楽が鳴り始めた。

誰かのスマホからではない。これは車のスピーカーだ。
しかもやたらと重低音が効いている。もしやこれ良いスピーカー積んでる?

タクシーの運転手がノリノリの曲を流すことはあるが、バスでは初めて。


とりあえず寝ることは諦めて、Shazamで曲名を調べることにした。
ハウス系からヒップホップまで、バランス良く構成されている。

誰かのプレイリストなのかもしれないが、なんだか道のりと景色ととてもマッチしていて退屈しない。

 

ただ降りる時は運転手にもうすぐ降りたい、と伝えないといけないのだが、爆音なので大声でアピールしないといけない。
みんな必死にすごく遠くにいる人に伝えるボリュームで叫んでいたのが愉快だった。

 

今日車内で流れていた曲で無駄にプレイリスト作ってみたので、お時間あれば是非。
曲順もそのままです。

とうふの20240301 DJ運転手 - Apple Music