役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

イェイイェイ号に乗って

久々に夜出かけてみた。

遅めの新年会がてら割と大人数での飲み会に参加させてもらうことになったのだ。

 

こちらの飲み会というかパーティーは、もうイメージするパーティーそのもの。
音楽をかけて、ピザやチキンやタコスをつまみながら酒を飲む。あと意外と照明を暗くしがち。思ったよりもムーディー。

若者らしい気怠さもありながら、とりあえず飲み会だー!という雰囲気が楽しくて缶ビールをごくごく飲んだ。

 

乾杯はメスカルというテキーラ的なお酒をショットで、全員持ってイエーイという感じ。
これは多分想像通りの乾杯で、ああみんなほんとに一気に飲み干すんだ、と思いながらもたもたと2口で飲んだ。なかなかまだ染まり切れない。

 

メキシコ人と《足して5になると負け》の指遊びをして負けまくり、酔いも醒めてきた頃に自分の中の陽気ゲージ(陽キャに対して勢いだけで乗り切れるパワー)のライフが0になりかけているのを感じたので早々と抜けだした。

 

メキシコ人も日本人と同じようにお酒をよく飲んでいるが、町中でべろべろに酔っぱらっている人がいない。
日本だと千鳥足になってしまっているサラリーマンや公園で寝てしまっている若者をよく見かけたが、今のところ陽気になっている人しか見かけない。
おそらく付き合い飲みみたいな文化がそこまでなく、自分の飲める量を割と把握してるんじゃないかと思う。
あと道で寝てしまったりでもしたら、確実に全部盗まれる。

かわりにフラフラ歩いているジャンキーはかなり多い。危険度が段違い。

 

町のレストランではみんなスーパーボウルを見ていて、大いに盛り上がっていた。
勝手にみんなサッカーが好きなんだと思っていたが、どうやらアメフトも人気があるらしい。
外からは試合内容までは見えず、できることなら一緒に盛り上がりたいところではあったが、応援するチームも決まってないのに参加するほどミーハーなことはないと思い諦めた。

すると後方からも盛り上がっている声が聞こえてきた。

サファリパーク…?

すごく頼りない感じのオープントップバスが走っていた。
これは知っているオープントップバスとはだいぶ違う。地元を走っていたのはもっと大きくて高くて、どっしりとしていた。

見た目は頼りないが、乗車している客の盛り上がりはなかなかだった。
遠いところからも「YEAHHHHHHH!!!」と聞こえてきて、本物の陽気を見た気がした。

 

通りを何往復かしていたので、勝手にイェイイェイ号と名づけた。
いつか自分も真の陽気マインドをゲットしたら「Fuuuuuuu!!!」とか言うようになるかもしれない。イェイイェイ号に乗るにはまずそこからだ。

イェイイェイ号への道のりは果てしない。