役に立たない海外生活の共有

世界のどこかでひっそりと暮らしています。

優しさと神経質は紙一重

今朝は水が来たので慌てて起きた。
水というのは水屋さん。ガラフォンという20Lボトルの水をトラックで持ってきてくれる。

最初の頃はコンビニに空のボトルを持って行き、新しく20Lのボトルを買う、というのを繰り返していたが、残念ながら自分は全く腕力がなく重いものを持つのが苦手だ。10メートルおきに休憩しないと難しい。
なので毎回夫に頼んでいたが、夫もパワー系とは程遠い体型なので2日くらい前からだいぶ力を貯めておいて一念発起しないときつそうだった。さすがにそれはもっとがんばれ、とは思ったけど。

 

その後、見るからに非力な2人がうんしょ、うんしょ、と運んでいるのを見た大家さんが「次からうちの分と一緒に注文してあげるわよ」と言ってくれた。
それはめちゃくちゃありがたい。多分アパート内でも大家さんの次に自炊していると思われるので水の消費ペースは結構早めだ。

毎日日記をつけている手帳に、じんましんの薬を飲んだ日に加えて水を頼んだ日を書き加えるようにした。
前回は2/24に3本買っていた。3本目がなくなりかけていたので、そろそろ水屋さん来ないかなと思っていたタイミングでちょうど良かった。

 

番犬のわんちゃんはこの水屋のことが世界で一番嫌いらしい。
大きなトラックが停車するプシュー、という音も、おじさんが勝手に水のボトルを持って何度も出入りするのも、何もかもが気に入らないらしい。
トラックが着いた時点から力いっぱい吠えまくり、おじさんにも嚙みつかんばかりの勢いで追いかけまわり、おかげで水屋が来た!と飛び起きることができた。

1本45ペソ(約400円)

大家さんにお礼を言い、無事3本手に入れた。
もしわがままを言ってよければ、いつ水屋が来るかを事前にお知らせしてくれると本当に助かる。

 

数日前大家さんから夫にチャットが来た。
「今からアパートのグループチャットにメッセージを送るけど、あなた達のことではないから気にしないで」という内容だった。
多分またブチギレ案件なんだろうと予想し、どんな内容が届くのか楽しみにしていたら数分後に長文メッセージが届いた。
(前回のブチギレはこちら→大家さんの苦労 - 役に立たない海外生活の共有

翻訳したものを要約すると
・私はアパートの管理人だけど鍵屋、配管工、電気技師ではないので常に問題を解決できるわけではない
・自然に起こりうる鍵の破損や紛失は常識的な時間・タイミングで知らせること
・私へのヘルプが必要な案件はその都度費用が発生
 (鉄扉の開錠、鍵屋の手配・交換、荷物の受け取りなど)
・ランドリールームのスケジュール厳守
・緊急時以外のメッセージの返信対応はAM9時~PM6時

察するに、鍵をなくしただの壊れただのを深夜に連絡してくるようなすごく非常識で図々しい住人に悩まされているらしい。
一画面では収まり切れない長文だったのでよっぽどなんだろう。

 

もし自分がスペイン語を理解できるようになったら、なんとなく大家さんの愚痴を聞く係になる未来が見えた。
今はすごく良くしてくれるけど、深い付き合いになったらちょっとめんどくさそうだ。
改めて積極的にスペイン語を学ぶことはやめておこう、と思った。